THE NEW CALIFORNIA WINE
August 6, 2015
THE NEW CALIFORNIA WINEに導かれてCALIFORNIAへ行ってきました。
梅雨明け宣言を確認してから仕込みの準備が始まる前の数日弾丸ツアーの決行です!
幸運なことにLittorai ・ RIDGE VINEYARDS ・OPuS ONEの栽培・醸造家にお話を伺う機会を得ることが出来ました。
【Littorai】
Littoraiではビオディナミで脚光を浴びているエレガントなピノ・ノワールとシャルドネの造り手Ted Lemonさんに土作りの大切さを学びました。
THE NEW CALIFORNIA WINEの表紙でもあり、バランス重視の繊細なワイン造りを目指す生産者グループIPOB(In Oursuis of Balance)の代表メンバーでもあるTedさん。
現地を訪れなければ分からなかった様々なことがストンと腑に落ちた感じでした。
この日の試飲用に用意されたのは畑やヴィンテージの異なるシャルドネとピノ・ノワールを合わせた14種類。
Tedさんと語らいながら試飲できたことはとても大きな財産となりました。
【Ridge Vineyards】
2006年のパリスの審判で1位となったRidge Vineyards Monte Bello 1971。
歴史と伝統のある名門ワイナリー RIDGEのMonte Belloは細い山道を上がりきった頂上にありました。
想像を遥かに超えた立地条件に、つい造る側としての思いや考えが先に立ってしまう程でした。
迎えてくださったのはワインメーカーのShun ISHIKUBOさん。
グラヴィティーフローでの仕込み開始から樽作業の細部に至るまで細かく丁寧にお話くださって、共感したり驚いたり。
手作業での仕事が多いことから雲の上の存在であるRIDGE に厚かましくも親近感を抱いてしまいました。
素敵なテラスでいただいたESTATE CHARDONNAY 2013を含め8種類の試飲を終える頃にはすでに4時間も過ぎていました。仕込み準備の忙しい中お時間を割いてくださったShunさんに心から感謝です。
1969年から一貫してRIDGEの醸造に携わってこられた最高醸造責任者のPaul DRAPERさんにもお目にかかれました。
栽培・醸造のスタイルもそうですがその思想も含め、尊敬の念を禁じ得ないワイナリーです。素晴らしかった!
【OPuS ONE】
カリフォルニア到着翌日に訪れたOPuS ONE。
フランス国旗とアメリカ国旗が掲げられた豪華なワイナリーOPuS ONEの受付でちょっと緊張しながら待っていると、約束の時間にやってきたのがワインメーカーNATHALIE JURE BUCKLANDさんでした。
Montpellier SupAgro の出身とお聞きし、モンペリエに留学していた時期も重なることから意気投合。SupAgroと時々授業を一緒に受けていたのでもしかしたら同じ教室にいたのかもと。
NATHALIEさんは醸造の指揮をとるのと同時に栽培の責任者でもあったので畑に関する細かなデータもご存知でした。
分析室からグラヴィティ・フローの醸造施設内をくまなくご案内いただきました。
個室のテイスティングルームはさすがOPuS ONEと思わせる設えでしたが、屋上のテラスでも可能ということで早速移動。
畑を眺めながらいただくOPuS ONE 2011は厳しい年だったということですが、その品質の高さは明日からのナバ・ソノマ、そしてオレゴンへのワイン旅を期待でワクワクさせてくれるのに十分すぎるほど十分でした。
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楽しかったワイン旅が終わってみると車での移動距離1250キロ、訪れたワイナリーは15軒となっていました。
まだまだ訪れてお話を聞きたいワイナリーは山のようにあります。機会を作ってまたぜひ訪れたいと思っています。
この経験をDomaine Mie Ikenoのワインに反映できるように頑張ります!